もくの木ブログ
2017.01.20
♣ 妊娠中の悩みと鍼灸ケアについて
東洋医学では昔から、安産には温かいカラダと言われてきました。
妊娠中のさまざまな悩みには、「冷え」をとる鍼灸はとても適した治療法です。全身の血流が良くなり、悩ましい症状が改善されます。
〈逆子〉
お母さんの下半身が冷えていると逆子になることがあります。逆子は、30週~34週ぐらいまでなら治りやすいと言われています。35週をこえると戻りにくいと言われますが、37週ぐらいまでは赤ちゃんが動けるスペースがあれば直ります。
逆子治療にはお灸がとても効果的です。
〈お腹のはり〉
お腹のはりには、生理的なはりと子宮収縮によるはりがあります。強いはりや痛みは切迫流産などの可能性もあるので医師に診てもらうことをお勧めします。鍼灸を続けていると血流がよくなり、お腹のはりがとれて赤ちゃんがよく動くようになります。
〈つわり〉
つわりの起こる理由は医学的にもまだはっきりしていません。ホルモンバランスや不安などの精神的な要因が関係しているのではないかと言われています。
鍼灸はこれらと密接に関連している自律神経にアプローチします。心身がともにリラックスして、症状がやわらいできます。
〈便秘〉
妊娠してから便秘に悩まされる人は少なくありません。お腹が大きくなってくると便が硬くなり痔になりやすくなると言われています。ホルモンバランスの影響や腸が圧迫されるためと考えられています。
お灸を続けることで腸の働きが活発になり、便秘は改善されていきます。
〈腰痛〉
妊婦さんの腰痛は、腰からおしりにかけて痛みが出やすくなります。体の重心の変化やホルモンバランスの変化のためです。
鍼灸により体が温まり、血流が良くなることで痛みはやわらいでいきます。痛み止めが使えない時期に鍼灸治療は最適です。
〈股関節痛・恥骨痛〉
股関節や恥骨に痛みが出てくる人もいます。出産に備えて骨盤周りの靭帯がゆるむためです。
これらの症状には鍼灸がよく効きます。
〈足がつる〉
寝ている時に足がつることがあります。
お灸や鍼で血行を改善することで足はつらなくなります。
〈安産のために〉
鍼灸は冷えをとり気血の流れを整えるので、精神安定作用もあります。出産に備えてからだを温く保ち、身心ともにリラックスしてください。鍼灸は副作用がないので、安心して治療を受けていただけます。