もくの木ブログ
2016.10.21
♣︎ アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎の主症状は、痒みを伴う湿疹です。
湿疹は、成長の時期によって湿潤性(じくじく)・乾燥性(カサカサ)へと変化していく傾向があります。
〈気管支喘息〉〈アレルギー性鼻炎〉〈アレルギー性結膜炎〉を合併することもあります。
またアトピー性皮膚炎の皮膚は防御機能が低下しているため、様々な細菌・ウイルス感染症を合併しやすくなります。
皮膚の痒みはもちろんのこと、皮膚の紅斑や苔癬化により外見にも変化が生じるため、肉体的・精神的苦痛を強いられる場合があります。
アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎の原因は不明です。様々な可能性や関連性を指摘されていますが発症の機序は明らかにされておりません。アトピー性皮膚炎発症患者には血清IgE値の上昇などアレルギー反応が起きていることが殆どで、何らかの免疫異常が指摘されています。ただし、IgE抗体だけが原因ではない場合もあるようです。
当院の施術
アトピー性皮膚炎が発症していると、防御機能低下により体に悪さをする細菌やウイルスが感染し悪化しやすくなります。その上、免疫異常のため、様々なアレルゲンにも過剰なほどの炎症反応を示します。
この様な状態が改善せず皮膚炎が長期化すればするほど、表皮の破壊が続いてしまい回復が遅れてしまいます。一口にアトピー性皮膚炎と言っても、症状の程度(重症度)も人それぞれ。
強い症状がなかなか治まらない方は、問題点を整理しながら的確な施術を行うことが最も重要と考えます。そのため、当院では症状の程度により段階を追って治療を進めてまいります。
1. 今起きているひどい炎症を終息させる。
現在起きているアレルギー反応の原因を特定し、特定したアレルゲンから回避すること。詳しくお話をお伺いして、食事・空間・生活様式の中にあるアレルゲンを洗い出し、一旦そのアレルゲンを除外する必要があります。現在起きている炎症を徹底的に納めなければ次の治療ステップにいけません。
2. アレルギー反応で疲労した新体組織の回復を促し、病気を治癒させるための体力(気)を養う施術。
この段階から、原因で述べたようなあなたの体質・体調によって行う施術が異なります。例えば、痒さで眠れなければ寝ていただくための治療、痒さでイライラするなら精神的な安定を促す治療、食欲が無く下痢気味なら止瀉し消化器を助ける治療が必要です。
3. 免疫異常を修正する。ここが完治に向けた根気強い治療です。
あらゆる抗原に対する過剰な免疫反応は、体の防御機能が亢進して暴走している状態です。つまり、身体の恒常性(ホメオスターシス)の崩れ=東洋医学でいう正気の衰えによる反応なのです。ですからこの段階では、自律神経の働きを正常にする治療に力を注いでいきます。
これを実現するには、全身調整が必須となります。失調した自律神経機能を整え、合併したアレルギー症状を治めることが必要です。鼻炎があるなら鼻炎にも対処することがアトピー性皮膚炎の早期回復に繋がります。
「皮膚への末梢循環(マイクロサーキュレーション)を改善」し、正常な免疫機能を持つ表皮や角質層を産生する『表皮ケラチノサイトの代謝機能を正常化』するお手伝いをします。