もくの木ブログ
2016.09.19
♣ 頭痛について ②〈頭痛の鑑別について〉
頭痛の鑑別について
頭痛には、【一次性頭痛】と【二次性頭痛】という分類があります。
頭痛について ① では【二次性頭痛】について説明させて頂きました。
さて、今回の【一次性頭痛】については、鍼灸施術での効果が高い疾患となります。
【一次性頭痛】 頭痛以外に原因が無い頭痛のこと。
原発性とか機能性頭痛とも言います。
概ね、鍼灸施術の対象となる頭痛です。
〈緊張型頭痛〉・・最も多い頭痛・・
正式には、筋肉の過緊張が原因で起こる筋緊張型頭痛と、精神的な緊張が原因の緊張性頭痛の2タイプに分けられますが、どちらも最終的には筋肉の持続的な異常収縮が起きていることが原因であるため、ここでは緊張型頭痛としてご説明致します。
症状は頭から鉄兜を被ったような重苦しさとか、頭が締め付けられるようなと表現されるような頭痛を指します。
この頭痛は、身体的・精神的なストレスが誘因ですので、鍼灸で頭部・頚部の筋緊張緩和と併せて全身的な施術により精神的に安定した状態を目指します。
筋緊張を伴わない精神的緊張はありません。また、その逆もしかりです。
鍼灸施術は、筋肉の緊張を緩めるのは得意な領域です。普段から治療をしておくとより良いし、頭痛が起きている時に行うとすぐに効果が出ることが多いです。
凝り固まった筋肉を緩めると、周囲の血行が一気に改善します。血流が促されれば、その先の凝り固まった筋肉が緩んでいくという回復軌道に入っていきます。
しかし、筋肉の緊張がどこから来ているのかを鑑別する事もたいへん重要です。
姿勢なのか、体の使い方や日常生活に問題があるのか、精神的なストレスが優先しているのかなどです。
問診や当院独自の身体診察で、その原因を突き止めていきます。
例えば精神的ストレスが原因の場合には、主に東洋医学的な診断で患者様お一人お一人の状態を判断します。
東洋医学では、外部の環境変化が体内環境である五臓に影響し、その結果様々な症状が発生するという理論があります。
心身のストレスが続くと、五臓の心・肝の働きが異常になることがあります。体内機能である心や肝の不調は、やがて頭痛や不眠といった症状として現れてしまいます。
顏色が悪かったり、めまいを伴ったり、なかなか寝付けない、眠りが浅く夢を見がち等、心と関連のある症状があります。
イライラしていたり、目や爪に異常が現れたり、上腹部が張って痛い等、肝と関連のある症状があります。
これらの症状から、首肩の筋肉が凝り固まって頭痛が起きてしまったのは、心や肝の働きが悪いと推定して、首や肩や頭以外にも、心と肝の機能を回復するのに最も効果的な経穴(ツボ)を加えて施術します。
首肩の凝り固まった筋肉を緩める施術と、東洋医学的に機能不全を改善する施術で、患者様の全身をトータルにケアする治療がを行っています。
このような施術を行うことで、首肩の筋肉を緩めるだけでは完治しなかった頭痛にも対応でき、今ある頭痛を解消するだけでなく、これから起こる可能性のある頭痛を未然に予防する事が最大の目的です。
〈片頭痛〉・・ズキンズキンと拍動性に起こる頭痛・・
発作的に、日常生活に支障をきたすくらいひどい頭痛。吐き気を伴うこともあります。必ずでは無いが、閃輝暗点というキラキラと星が瞬くようなファンタスティックな視覚異常が前兆として起こる。頭の左右どちらか、もしくは両方痛むことも。音や光の刺激で症状が悪くなる事が多く、静かな暗い部屋で目を閉じて安静にしている方が楽。男女比は1:4とされ、女性に多い。
現代医学的に原因は解明されていないが、血管説が広く知られています→<主にストレスなどにより心身の緊張状態になると、血管内でセロトニンという物質が急激に増加。その影響で脳血管の急激な収縮と拡張が順次起こり、拍動性の強い頭痛が発作的に発生する。>あくまでも仮説です。
ストレスとその解放に発生のキッカケがあるようです。例えば、休日のホッとした時に限って片頭痛に襲われるなど。ですから、普段から過度な疲労やストレス、睡眠不足にならない様に気を付けて自律神経のアンバランスを予防する事が、発作を起き難くさせるポイントだと言えます。
この場合、鍼灸ではどうするか。拍動性で、女性に多いという所も治療のヒントになります。女性は男性に比べ血に関わる変化が多く、東洋医学では気=陽=男性、血=陰=女性といった関連性を重視します。(東洋医学で血は『けつ』と読みます。これは、気が男性で血が女性だけという絶対的な関係性ではなく、相対的により関わりが深いということを意味しています。気は体の上部に上りやすい性質を持ちます。普段は気が上りっ放しにならないように、気を下げるための機能も働いていて、健康であれば気は上下に循環しています。血は気の力で循環していますので、健康な人の身体では、血は気と共に休むことなく循環し続けています。しかし何らかの理由で健康状態が崩れると、元来上りやすい性質を持つ気が頭顔面部に上り、それに引っ張られるように血も頭部へと上って行きます。
すると、急激に頭部への血が送られ拍動性の痛みとして現れます。男性に比べると女性はもともと血の量も少なく、月経などにより生理的な出血が周期的にありますので、それらの影響も受けやすいのです。血の流れや量の問題が生じやすいのは、圧倒的に女性なのです。現代でいう自律神経のアンバランスで生じる循環障害は、こういった理屈で説明できます。
ですから、東洋医学的に見ても心身を疲労させ過ぎないことは、片頭痛の予防に大切なことなのです。鍼灸施術で気血の滞りを解消させ、正常に循環させることができます。また、普段から鍼灸治療を受けて心身のバランスを整えておくことで、片頭痛の発作が起こりにくくなります。
今回紹介したもの以外にも、頭痛の原因は様々です。
2016.09.14
「もくの木」て、どんな木。①
実は、当治療院名の「もくの木」という樹木は存在しないようです。
昔、私の祖母が国分寺から高松に至る旧街道沿いのJR端岡駅から少し東にいったところで、戦前から雑貨屋を営んでおりました。そこには大樹が何本か有り、地域の方々は「もくのき」とよんでいたそうです。今でも高齢の方は「もくのき」でどこの家のことか分かります。
治療院の名前は、先祖の屋号をいだだき、皆様がよりそえる大樹となることを願っています。
現在は県道33号線拡幅工事(戦後まもなく)のため大樹は存在しません。地域の高齢の方は「もくのき」の樹木があると信じていらっしゃいます。(ムクノキがなまったのかとも思いましたが違うようです)
・・・あまり詮索せず、架空の木でいいかなぁ・・・と思っています。
2016.09.16
♣ 頭痛について ①〈頭痛の鑑別について〉
頭痛の鑑別について
頭痛でお悩みの方が多く治療院に来られます。
まずはカウンセリング。症状を細やかに確認し、頭痛の原因と分類の鑑別を行います。日本には頭痛を訴える方が約3000万人(国民の4人に1人)いると言われています。
頭痛は文字通り頭部の痛みや不快感の総称です。正式には顔面痛なども含めて、頭全体の痛み、圧迫感、不快感も全て頭痛としています。頭痛の症状は、片側であったり拍動性に感じたり、頭全体が重々しく感じられたり、耳鳴りを伴ったりと様々です。成人の方で、今までに頭痛を経験したことが無いという人は稀だと思います。それほど頭痛は我々の生活の中で良く見られる症状であり、皆さんがいつも感じる頭痛が生命を脅かすほどの危険性が無いものであることは経験上知っていると思います。とは言え、仕事や育児に支障を来すほどの痛みは耐えかねます。頭痛薬でいったん痛みを抑えても、原因を解決しなければ何度でも痛みが襲ってきます。
頭痛の原因次第では、鍼灸施術は非常に効果があります。
しかし、鍼灸施術の前に一刻も争う危険な頭痛もあり、まずは病院受診を急いでください。いつもの頭痛とは少し違うものや、非常に強い痛みは心配です。
頭痛には、【一次性頭痛】と【二次性頭痛】という分類があります。
【一次性頭痛】 頭痛以外に原因が無い頭痛のこと。原発性とか機能性頭痛とも言います。概ね、鍼灸施術の対象となる頭痛です。(頭痛ついて ② で説明します)
【二次性頭痛】 ※ここで紹介するものは、危険な頭痛ばかりです。続発性・器質性頭痛とも言い、原因のある頭痛のことを言います。
〈頭頸部の外傷によるもの〉 代表的なもの「硬膜下血腫」
〈頭頸部の血管障害によるもの〉 代表的なものに「くも膜下出血」
〈頭蓋内疾患によるもの〉 代表的なものに「脳腫瘍」
〈(化学)物質によるもの 〉代表的なものに「シックハウス症候群」
〈感染症によるもの 〉代表的なものに「髄膜炎」
〈恒常性(ホメオスターシス)の障害によるもの〉 低酸素・高二酸化炭素→人ごみ、高山、無呼吸症候群や低血糖・低血圧・高血圧などが誘因です。※高血圧が原因で頭痛が起こる事はめったに無い。逆に、高血圧にさせている原因(例えば肩こり)が頭痛も誘発している事はよくあることです。
〈頭蓋骨・首・眼・耳鼻・副鼻腔・歯・口腔の痛みによるもの〉文字通りこれらの場所に何らかの症状があり、それが周囲の筋緊張を起こし頭痛の原因になったり、炎症が神経を刺激してそれが頭部や顔面に放散すると頭痛が起きることがあります。
二次性頭痛のうち、放って置くと生命の危機に及ぶ可能性がある頭痛もあります。このような頭痛の場合、鍼灸治療を受ける前に必ず病院を受診して原因を特定して下さい。
鍼灸施術の対象となる頭痛は、次回(頭痛ついて ② )で説明します。少しお待ちください。
2016.09.13
☕️ 鍼灸院の「もくの木」大きくなりました。
2016.05.10
🌳 Relaxもくの木倶楽部 を鍼灸院に併設
“はり・きゅう”の治療は経験がなく、少し不安な方々へ。
“やさしく”辛いこりと慢性疲労を重点的に手技でボディーケア。
● 学生さんからご年配まで、幅広い方々へ。
● 敏感な方にも優しく、からだ深部の辛いこりに手技でアプローチ。
● 温石灸などの温灸と手技による施術を基本としています。
健康にお悩みの方、「治療」にこだわる方は、番町もくの木鍼灸院でご相談に
応じます。
2016.02.20
🌳 ニューフェイス・赤ちゃんから教えられたこと
2016.01.22
☕️ ついに開院しました。
本日、1月22日(金)番町もくの木鍼灸院を開院しました。
多くのはなやかなお花、祝辞などありがとうございました。
小さな治療院ですが、多くの方のお力添えで何とか開院となりました。
皆様方のおかげです。ありがとうございます。
さあ、今から治療に専念します。
何なりとお問い合わせください。
2016.01.23
☕️ 開院2日目
今日は雨模様の寒い日となりました。
寒い中、足を運んでくださった患者様お疲れさまでした。
治療ブースでの空調調整がうまくなく患者様から少し風が寒いとの指摘。
早速、調整。もう大丈夫。失礼致しました。
皆様のお声を頂きながら、より良い治療院にしたいと思っています。